日本航空(JAL/JL、9201)と傘下のJALUX(ジャルックス)は9月14日、コーヒー粉を再利用したクラフトジン「Re FLY(リフライ)」を11月から販売すると発表した。JALが羽田空港の国内線ラウンジで提供しているコーヒーを抽出後のコーヒー粉を、蒸留酒の風味付けに使用する素材「ボタニカル」の一つとして用いたもので、機内やラウンジでも9月から順次提供する。
テーマは「洗練された和」で、名称はラウンジで抽出後のコーヒー粉の再利用という意味を込めた「Re」と、改めて大きく空へ羽ばたいていく意味で「Re FLY」と名づけた。アルコール度数は47%で、原酒には秋田県の地酒「飛良泉」が酒粕を蒸留して作った「粕取り焼酎」を使用。CO2(二酸化炭素)排出量の削減率「デカボスコア」で、28%削減した商品になったという。
抽出後のコーヒー粉を再利用した取り組みの第1弾として企画した。
JALはニューヨークの国連本部で、4年に一度のSDGサミットが9月18日と19日の2日間開催されるのに合わせ、14日から20日までの羽田発ニューヨーク行きJL6便で「サステナブル・チャレンジフライト」を1週間実施。運航便の全燃料搭載量の約11%を、代替航空燃料「SAF(サフ、持続可能な航空燃料)」に置き換えるとともに、カーボンクレジットの使用などでCO2(二酸化炭素)排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)を実現した。
Re FLYは14日から20日までの期間中、羽田国際線「JALファーストクラスラウンジ」内の「JAL’s SALON」と、JL6便のビジネスクラスで乗客に提供。11月1日からは、羽田と成田のファーストクラスラウンジ内のJAL’s SALONと、羽田-ニューヨーク線のビジネスクラスで提供し、なくなり次第終了する。
販売はJALの通販サイト「JALショッピング JAL MALL店」や、酒粕を使ったクラフトジンなどを手掛ける蒸留ベンチャー企業エシカル・スピリッツ(東京・台東区)のオンラインショップなどで11月1日から扱う。容量は375ミリリットル瓶で、税込価格は3900円、送料は別となる。
関連リンク
JALショッピング(11月から販売)
日本航空
エシカル・スピリッツ
・JAL、羽田からNYへCO2排出ゼロフライト 9月の国連SDGサミット(23年8月7日)