シンガポールのチャンギ国際空港で現地時間9月10日午後4時14分(日本時間同日午後5時14分)すぎ、中国国際航空(エアチャイナ、CCA/CA)の成都発CA403便(エアバスA320neo、登録記号B-305J)の左エンジンから出火し、滑走路(RWY20L)へ着陸後、乗客が緊急脱出した。
X(旧Twitter)に投稿された写真や動画から、A320neoの2基あるエンジンのうち、進行方向左側の第1エンジンから出火したもようだ。乗客が避難する際、左側の前後ドアや左主翼上の非常口から緊急脱出スライドを使用して避難する様子が写真や動画で撮影されている。
火元の左エンジンがある機体左側から避難していることや、客室乗務員が地上で誘導する姿が確認されていないなど、国際的に定められた緊急脱出の手順とは異なる対応がなされている。投稿された写真や動画からは、エンジンに激しい損傷は見られないものの鎮火には至っておらず、万一事態が悪化した場合には、脱出している乗客が炎に包まれてしまう恐れがある。左側のドアを誰が開けたかなど、詳細はわかっていない。
事故機の座席数は2クラス158席(ビジネス8席、エコノミー150席)で、エンジンはプラット&ホイットニー(PW)製PW1100G-JMを搭載。機体の最終組立はエアバスの中国・天津工場で、2018年に引き渡された。
関連リンク
中国国際航空
・中国航空4社、A320系292機発注 中国国際航空など(22年7月4日)
・COMAC、中国大手3社にARJ21初納入(20年6月30日)