全日本空輸(ANA/NH)は9月1日、特別塗装機「イーブイジェットNH」(ボーイング777-300ER型機、登録記号JA784A)を国際線に就航させた。当初は8月31日から運航する予定だったが、空調装置の不具合で延期となった。初便は羽田発ロンドン行きNH211便で、満席に近い乗客210人(幼児3人含む)を乗せて第2ターミナル国際線施設の71番スポットから午前10時4分に出発した。
イーブイジェットNHは、ポケモン(東京・六本木)が展開する「そらとぶピカチュウプロジェクト」のANAグループ参画第2弾となる機体。さまざまな姿に進化できる可能性を秘めているイーブイをはじめ、シャワーズ、サンダース、ブースターなどの進化形のポケモンがピカチュウと一緒に未来に向かって前進していく姿を描いた。
デザインは左右で異なり、左側は前からイーブイ、サンダース、ブースター、シャワーズ、エーフィ、ブラッキーを、右はピカチュウ、イーブイ、ニンフィア、リーフィア、グレイシアが描かれている。
777-300ERの新仕様機で、座席数は4クラス212席。ファーストとビジネスはドア付きの個室タイプで、機内の個人用モニターとしては世界初となる4K対応モニターを採用。座席数の内訳はファーストクラス「THE Suite」が8席、ビジネスクラス「THE Room」が64席、プレミアムエコノミーが24席、エコノミーが116席で、全クラスに電源コンセントと充電用USB端子を設けた。
ANAグループは、そらとぶピカチュウプロジェクトの参画5社目。同プロジェクトではスカイマーク(SKY/BC、9204)が2機が運航中のほか、シンガポール航空(SIA/SQ)系LCCのスクート(TGW/TR)が2022年9月から、台湾のチャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)が10月から、韓国のLCCティーウェイ航空(TWB/TW)が12月から、それぞれ1機ずつ定期便で運航している。海外3社のピカチュウジェットは、日本路線にも投入している。
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そらとぶピカチュウプロジェクト(ANA)
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