空港 — 2023年8月28日 16:40 JST

成田空港、人材確保へ私大と関係強化 就職担当者招き情報交換

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 成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)は8月28日、千葉県内の大学を対象とした新卒採用の情報交換会を9月4日に開催すると発表した。県内の大学27校の就職担当部署で構成する「千葉県大学就職指導会」との共催で、空港関連企業28社と私立大学18校が参加し、意見交換する。

千葉県内の私大18校を対象とした新卒の情報交換会を開催する成田空港=20年9月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 情報交換会は第1ターミナルを会場とし、午後3時から午後5時30分まで開催する。空港関連企業への就職促進へ大学と企業が協力し、グループごとに意見交換を進めていく。情報交換会では、大学の就職担当者が航空・空港業界への理解を深めてもらうことで、学生の業界への就業意識の向上を狙う。

 航空・空港関連業種は人手不足が課題となっている。大学生にとって、パイロットや客室乗務員、地上係員などの職種は認知しやすいものの、航空機運航のグランドハンドリング(地上支援、グラハン)や貨物サービス、保安検査などの空港業務などは、職業理解を深める機会が少ないのが現状だ。

 成田空港はさらなる機能強化に伴い、空港業務の労働需要が高まっている。2月と5月には空港内企業の合同説明会を開き、8月には千葉・茨城両県の高校教員を対象とした空港視察会も開催。人材の確保を急いでいる。

 また航空業界では、空港のカウンターや搭乗口で働くグランドスタッフ(地上旅客係員)による旅客サービスやグラハン事業者50社が業界団体「空港グランドハンドリング協会(AGHA)」を8月25日に設立。人手不足が課題となっていることから、空港業務を安定的に発展させていくために発足した(関連記事)。

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