ロシア非常事態省は現地時間8月23日(日本時間24日)、モスクワからサンクトペテルブルクへ向かっていたビジネスジェットが、北西部トベリ州で墜落したと発表した。ロシア連邦航空運輸局は同日、乗客7人と乗員3人の10人が乗っていたことを公表し、民間軍事会社ワグネルの代表、エフゲニー・プリゴジン氏と同姓同名の乗客名が記載されていた。
航空運輸局の発表によると、機体はエンブラエル135(ERJ135)。自動車のナンバープレートにあたる機体の「登録記号」RA-02795で調べると、ワグネルグループが保有するビジネスジェット仕様のレガシー600だった。搭乗者10人のうち、プリゴジン氏とみられる人物をはじめ乗客7人のほか、機長と副操縦士、客室乗務員の乗員3人が乗務していた。
当該機は2007年に初飛行し、ワグネルは2020年9月から保有していたとみられる。航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」によると、当該機はモスクワを離陸して23日午後6時11分(日本時間24日午前0時11分)ごろに高度2万8000フィート(約8534メートル)を記録後、航跡が途絶えている。
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Федеральное агентство воздушного транспорта (Росавиация)
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