全日本空輸(ANA/NH)は8月22日、総2階建ての超大型機エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」の3号機(登録記号JA383A)を10月20日に就航させると発表した。A380は成田-ホノルル線の専用機材で、最終号機の3号機が成田に到着したのは2年前の2021年10月16日。3号機の定期便投入は初めてで、3機すべてが出そろう。
3号機の投入初便は、10月20日のNH182/181便。運航スケジュールは、ホノルル行きNH182便が成田を午後9時30分に出発し、午前10時5分に着く。NH181便は午後1時にホノルルを出発し、翌日午後4時15分に到着する。
A380の座席数は4クラス520席。ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席で、アッパーデッキ(2階席)にファーストとビジネス、プレミアムエコノミーを設定し、メインデッキ(1階席)はすべてエコノミーとした。エコノミーは後方6列60席に日本の航空会社では初となるカウチシート「ANA COUCHii」を導入している。
ANAは、A380による成田-ホノルル線(NH184/183便)のデイリー運航を今年4月20日から3年ぶりに再開。7月21日からは運休中のNH182/181便を再開して週14往復(1日2往復)のダブルデイリーに増便し、8月31日までは火曜と金曜、日曜の週3往復にA380を投入することにより、週10往復がA380の運航便になる。
商業運航に投入するなど、資産である3号機を営業活動に使用すると減価償却が始まるため、A380を投入している成田-ホノルル線の需要回復が3号機就航の鍵を握っているといえる。ANAHDの芝田浩二社長は4月27日に、3号機投入の可能性について「確定的なことは申し上げられない」とした上で、ハワイ路線の需要動向によっては今年度内に投入する可能性を示唆している。
コロナ前の計画では、A380の運航がダブルデイリーになる2020年6月1日から3機体制とし、3号機の就航を予定していた。
2019年5月のA380就航に合わせ、ANAはウミガメをモチーフにしたオリジナルキャラクターのラニ(青)、カイ(グリーン)、ラー(オレンジ)を登場させたが、ANAによるとキャラクター名と機体はひも付いておらず、3体の名前は機体の愛称ではないという。
投入初日の運航スケジュール
NH182 成田(21:30)→ホノルル(10:05)
NH181 ホノルル(13:00)→成田(翌日16:15)
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全日本空輸
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前編 まつげのある3号機、足場もオレンジになった塗装工場
後編 非中東系ラストはサンセットオレンジ
写真特集・ANA A380 FLYING HONUの機内
(1)個室ファーストクラスでプライバシー確保
(2)ペアシートもあるビジネスクラス
(3)2階後方にゆったりプレエコ
(4)カウチシートもあるエコノミー
動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
・ANA A380 3号機トゥールーズ離陸【JA383A】