日本航空(JAL/JL、9201)は8月22日、羽田-ニューヨーク線へ投入を計画している長距離国際線機材エアバスA350-1000型機について、10月2日に就航日などを発表することを明らかにした。機内インテリアや機内サービスなども発表するという。
A350-1000は、現行のボーイング777-300ER型機の後継となる国際線のフラッグシップ。羽田-ニューヨーク線が最初の投入路線で、19年ぶりに国際線の“顔”となる長距離路線の機材を刷新する。
初号機(登録記号JA01WJ)の就航は、冬ダイヤ期間の11月下旬を計画。客室仕様も刷新し、今年度(23年度)は2機導入する。
JALの赤坂祐二社長は、今年6月の当紙による単独インタビューで、客室仕様について「できるだけ今、取り得る最先端のものを作っていきたい」と述べる一方、かつてと違い「安全基準が厳しくなっている」として、ジャンボ機などの時代と比べて航空会社が自由に客室を開発しにくくなっている点に触れた(関連記事1)。
また、「国際線のほうがCO2(二酸化炭素)排出量の削減効果があるので、まずはA350-1000を入れていく」と説明。当面は国内線機材であるA350-900の増機よりも、A350-1000の導入に注力していく方針を示している(関連記事2)。
現行の777-300ERは2004年7月1日に初号機(JA731J)が就航し、2013年1月からは新装機「SKY SUITE 777(スカイスイート777)」を運航。スカイスイート777は4クラス244席で、ファースト8席とビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー147席で、1路線目の成田-ロンドン線(JL401/402便)は2013年1月9日に就航した。
関連リンク
日本航空
JAL
・JAL、11月下旬にA350-1000就航へ 羽田-NYに次世代旗艦機(23年8月1日)
・JAL、羽田-ドーハ24年夏ダイヤ就航 日系初の中東直行便、アフリカ・南米乗継も(23年7月18日)
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・【独自】JAL、国際線旗艦機を19年ぶり刷新 A350-1000、冬ダイヤ就航でCO2削減(23年1月1日)
特集・JAL赤坂社長に聞くコロナ後の成長戦略(全4回)
(1)「成田はアジア-北米乗継で一番近い」
(2)旗艦機A350-1000客室「昔ほど自由に作れない」
(3)航空業界の2050年脱炭素化「全然厳しい」
(4)「あまり航空から離れてもうまくいかない」