新関西国際空港会社は11月7日、関西空港第1旅客ターミナルビルの大規模改修を実施すると発表した。全面改修は1994年9月4日の開港以来初めてで、2014年3月中旬に着工し、15年3月末の完成を目指す。
開港20周年を迎えるにあたり、機能や価値の向上を図る「リノベーション」として実施。関空の魅力を向上させる。「快適な空間の創造」、「利便性・機能性の向上」、「魅力ある商業エリア創造」の3コンセプトを設定した。
快適な空間としては、館内のトイレやベビールームを順次改装。2階と4階の待合イスも順次更新し、モバイル機器用電源を備える。国際線と国内線ゲートエリアの待合イスは、グループ利用やリクライニングなど、利用者のニーズに対応できるさまざまなタイプのものを設置する。3階の免税エリア北側には、ラウンジとシャワー施設を新設する。
利便性と機能性の向上では、4階チェックイン・システムの機能性を向上。店舗や施設も中央に再配置し、団体カウンターの集約や案内・保険カウンターの一新、無線LAN接続の全館対応などを進める。また、保安検査場も、案内表示を見直し、わかりやすくする。
魅力ある商業エリアについては、4階の免税エリアを拡大し、大型免税店など2店舗を新設。3階もブティックなど免税店5店舗を免税エリアに設ける。急増する東南アジアなどからの訪日客に対応するため、電化製品を扱う店舗も新設する。改修により、免税エリアの店舗面積は1.4倍になる。また、2階と4階には24時間営業のコンビニエンスストアが開業する。
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