ユナイテッド航空(UAL/UA)は、機内の案内表示に点字を導入した。米国の航空会社では初めてで、2026年末までに主要路線向け機材全機へ導入を目指す。
視覚障害を持つ乗客が、座席やラバトリー(化粧室)の位置を確認しやすくなるよう、7月末時点で十数機の機内に点字による案内表示を導入した。
米国運輸省(DOT)によると、2019年に航空機を利用した障害者は約2700万人。ユナイテッドは、米国障害者協会などが実施する障害者平等指数(Disability Equality Index:DEI)の最高点を獲得している1社で、モバイルアプリも、色のコントラストを高めるなど、視覚障害者が利用しやすいデザインに変更している。
日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)が2016年11月に就航させたエアバスA321ceo(A321従来型)や、続いて導入されたA320neo、A321neoなどが、機内の案内表示に点字を導入している(関連記事)。
関連リンク
ユナイテッド航空
・NASA・ボーイング次世代小型機、2028年飛行試験 極薄主翼で燃費3割減(23年7月26日)
・ユナイテッド航空、777でグアムへ救援物資 台風被害で(23年5月28日)
・デルタ航空、羽田柔軟運用案でユナイテッドに反論「ANAとのJVでどこからでも就航できる」(23年5月20日)