全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が7月28日に発表した2023年4-6月期(24年3月期第1四半期)連結決算(日本基準)は、純利益が前年同期比30.6倍の306億8600万円だった。通期連結業績予想は据え置き、純利益800億円を見込む。国内線はレジャー需要が好調なものの、出張需要がコロナ前の約6割にとどまっていることや、国際貨物需要が弱含みであることを懸念材料として挙げている。
—記事の概要—
・23年4-6月期
・24年3月期予想
・ロシア上空「当面飛べない」
*JALの4-6月期はこちら。
23年4-6月期
4-6月期の売上高は31.6%増の4610億2600万円、営業利益は437億8400万円(前年同期は13億2100万円の営業損失)、経常利益は9.9倍の432億7400万円で増収増益となり、4-6月期の営業黒字は4期ぶり。国内線の出張をはじめとするビジネス需要はコロナ前の約6割にとどまっているものの、レジャー需要は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の5類移行やセール実施でコロナ前の水準まで回復し、国際線も全方面で運航規模を拡大したことが奏功した。
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