英国の航空宇宙防衛大手BAEシステムズは、米国海軍から水上艦艇向け次世代デジタルIFF(敵味方識別装置)インタロゲータを1500万ドル(約21億円)で受注した。同社が提供する最新の「AN/UPX-50(C)」は、先進機能により味方による誤射を防ぐという。
AN/UPX-50(C)は、ハードウェアの構成を変更せずにソフトウェアの更新により、新しいテクノロジーを短期間で導入できるモジュラー設計とオープンシステムアーキテクチャを採用。防空、兵器システム、航空管制、距離測定などに用いられ、艦隊の状況認識能力を向上させる。
モード5とモードSを含むMark XIIB IFF処理では、セキュリティーを確保した暗号化データ交換を実現するとともに、モード5レベル2とADS-B(放送型自動従属監視)をパッシブに捕捉する第3の受信チャネルにより、戦闘機の状況認識能力を強化する。
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BAE Systems
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