ピーチのパイロット、都市対抗野球で始球式　元高校球児、両チームにエール

　ピーチ・アビエーション（APJ/MM）のパイロットが、7月24日に東京ドームで開催された第94回都市対抗野球大会の準決勝で始球式に登場した。都市対抗野球を開催する日本野球連盟（JABA）とコラボの一環で、元高校球児の副操縦士が渾身の投球で両チームにエールを送った。

都市対抗野球大会の準決勝で始球式に登場したピーチ副操縦士の神樂さん（中央）＝23年7月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

　始球式に登場したのはピーチ副操縦士の神樂怜央さん（30）。午後6時開始の準決勝・ヤマハ（浜松市）対王子（愛知・春日井市）で、打席には王子の山口乃義選手が立ち、ヤマハの大本拓海捕手が構えるミットめがけて投球を披露した。投球はベース手前で跳ねた。

都市対抗野球大会の準決勝での始球式でベース手前で跳ねたボールを示すピーチ副操縦士の神樂さん＝23年7月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

　始球式を終えた神樂さんは「スタンドの雰囲気が素敵。めちゃくちゃ緊張し、力んでワンバンになってしまった」と振り返った。都市対抗野球は内野席での熱のこもった応援が特徴。大阪出身の神樂さんは元高校球児で、府大会のベスト4まで進んだ経験を持つ。試合前に互いのチームへのエール交換や、両チームの応援、球場の雰囲気を目の当たりにした神樂さんは、「野球熱がぶり返した」と笑いながら話した。また試合当日が自身の30歳の誕生日だったことから「いいプレゼントになった」と振り返った。

　ピーチは14日から25日までの大会期間中、場内ビジョンでピーチの動画を放映。SNSでは観戦チケットなどが当たるキャンペーンを展開した。

　都市対抗野球は社会人野球のトーナメントで、全国12地区から約350チームが予選に参加。アマチュア野球の最高峰とも呼ばれている。毎年7月に東京ドームで開催され、予選を突破した32チームが対戦する。2022年に開催された第93回大会はENEOS（横浜市）が優勝した。

都市対抗野球大会・準決勝の始球式前にキャッチボールで肩を慣らすピーチ副操縦士の神樂さん＝23年7月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

都市対抗野球大会の準決勝で始球式に登場したピーチ副操縦士の神樂さん（左）＝23年7月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

都市対抗野球大会の準決勝で始球式後にヤマハの大本捕手と握手するピーチ副操縦士の神樂さん（左）＝23年7月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

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