川崎重工業(7012)は7月24日、みずほリースから最新中型双発ヘリコプター「H145//BK117 D-3」を受注したと発表した。ANN東北ブロック6局(東日本放送、青森朝日放送、秋田朝日放送、岩手朝日テレビ、山形テレビ、福島放送)の報道取材・中継用ヘリコプターとして運用される予定で、報道用途としての受注は3機目となる。
D-3はBK117 D-2の改良型で、フルフラットフロアを備えたキャビン、後部の観音開きカーゴドア、高高度でのホバリング性能の向上、低騒音化、最新アビオニクス搭載といった特長を継承。最新式の5枚ブレードによるメインローター・システムの採用などにより、D-2と比べて有効搭載重量が約150kg増え、整備期間を約50%短縮した。
BK117は川重と旧西ドイツのMBB(メッサーシュミット・ベルコウ・ブローム、現エアバス・ヘリコプターズ・ドイツ)が共同開発し、1982年に国産ヘリとして初の型式証明を取得。1983年に初号機を納入した。7月24日時点で、川重の納入分は189機。エアバスヘリ納入分を合わせると、世界で1900機以上が引き渡されており、ドクターヘリ、人員や物資輸送、警察、消防、防災、報道などの分野で運用されている。
関連リンク
みずほリース
BK117-D3型の紹介(川重)
川崎重工業
・川重、警察庁から最新ヘリBK117 D-3を2機追加受注 25年度運用開始(23年4月19日)
・川重、警察庁にBK117 D-3初納入 秋田・埼玉に(22年7月5日)
・川重、BK117 D-3国内初号機納入 セントラルヘリに(21年8月27日)
・川崎重工、BK117 D-3の型式証明取得 日本で飛行可能に(21年6月5日)
・川重、BK117 D-3受注 警察庁とミネベアミツミ現地法人から(20年6月18日)