オリエンタルエアブリッジ(ORC/OC)は7月6日、仏ATR製ターボプロップ(プロペラ)機ATR42-600型機の2号機(登録記号JA20RC)が5日夜に長崎空港へ到着したと発表した。すでに初号機(JA10RC)は1日に就航しており、2号機は今秋をめどに長崎県内の離島路線に就航する見通し。
2号機は現地時間6月30日に仏トゥールーズで受領。ギリシャ、エジプト、オマーン、インド、タイ、台湾を経て、5日午後7時40分に長崎へ到着した。今後は乗員訓練を実施し、就航に備えるという。
ATR42は、主に長崎離島路線用の機材。22年前に就航したボンバルディア(現デ・ハビランド・カナダ)DHC-8-Q200型機を更新していく。座席数は1クラス48席で、Q200の39席から9席増えた。
シートはリクライニングする本革のものを採用。Q200よりも足もとにゆとりがあるという。照明はLEDを採用し、従来より座席上の手荷物収納棚(オーバーヘッドビン)が大きくなった。化粧室(ラバトリー)内には折りたたみ式の「おむつ交換台」を、日本で導入された同型機では初めて装備し、患者を運ぶストレッチャーにも対応している。
1日に就航した初号機は、フランスのトゥールーズから2022年12月21日に長崎空港へ到着。6月までパイロットや客室乗務員などの訓練に使用されてきた。5月9日には、Q200の整備が発生したことから、長崎-壱岐線(OC43/44便)に急きょ投入し、5月17日も長崎-壱岐線(OC43/44便)と長崎-五島福江線(OC77/78便)に臨時投入し、正式就航前に2路線計3往復6便に使用された。正式な初便は、7月1日の長崎発五島福江行きOC77便となった。
Q200からATR42への置き換えは少なくとも2年はかかる見込み。機材更新を終えるまでは、ATR42とQ200、ANAホールディングス(ANAHD、9202)からのリース機であるQ400の3機種を運航していく。
関連リンク
ATR就航特設サイト(ORC)
オリエンタルエアブリッジ
ATR 日本語版ウェブサイト
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