7月1日午後1時5分ごろ、熊本上空でオリエンタルエアブリッジ(ORC/OC)の福岡発宮崎行きOC67便(DHC-8-Q400型機、登録記号JA844A)の機内に白い霧状のものが発生したことから、機長が同13分に緊急事態を宣言し、目的地の宮崎空港へ同29分に緊急着陸した。宮崎では緊急脱出を実施したが、乗客35人(幼児2人含む)と乗員4人の合わせて39人にけがはなかった。
OC67便は福岡を定刻より23分遅れの午後0時48分に出発。宮崎空港へ緊急着陸後は、誘導路上で緊急脱出を行った。機体は全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)からのリース機で、ANA塗装のQ400にORCのパイロットと客室乗務員が乗務して運航している。
ANAHDからORCへのQ400のリースは2017年から始まり、現在は3機導入している。
ORCによると、霧状のものが発生した詳しい原因は調査中。この影響で、宮崎午後1時40分発の中部行きOC90便、福岡午後3時5分発の宮崎行きOC69便、宮崎午後4時20分発の福岡行きOC70便の計3便が欠航し、合わせて153人に影響が及んだ。このうち、OC70便の乗客47人は、後続のOC72便に振り替えができたため、福岡へ向かったという。
また、1日からORCの新機材ATR42-600型機が就航したが、この影響で長崎空港で予定していた式典は中止となった(関連記事)。
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