スターフライヤー(SFJ/7G、9206)は6月15日、新機材エアバスA320neoの初号機(登録記号JA28MC)を現地時間13日に受領したと発表した。7月4日に就航する。乗客から要望が多かったWi-Fiによる機内インターネット接続サービスを無料で提供するほか、大型化した手荷物収納棚などを備えるエアバスの新内装「エアスペース」を、日本の単通路機で初導入する。
A320neoの座席数は1クラス162席。現行機のA320従来型(A320ceo)は同150席で、12席増えた。7月4日に運航を開始し、初便は北九州を午後4時30分に出発する羽田行き7G86便となる。5日以降は羽田発着の北九州と福岡、関西の3路線に投入し、投入便にはウェブサイトの空席照会の便名に「Wi-Fi」と表示する。
Wi-Fiは英インマルサットが提供するグローバル・エクスプレス(GX)衛星のKaバンドを利用し、無料提供する。スターフライヤーは2006年3月の就航時から全席に個人用モニターを導入しているが、A320neoでは廃止し、無料ネット接続サービスに置き換える。
2種類あるエンジンは、当紙が2022年4月に報じた通りCFMインターナショナル製「LEAP-1A」を選定した。
また、日本の単通路機では初めて「エアスペース」を導入。大型化した手荷物収納棚のほか、LED照明や新しい窓の日よけ、抗菌仕様などを採用する。これまで5つのキャリーバッグを収納できた手荷物収納棚は、エアスペースにより最大8つ収納できるようになる。
スターフライヤーは既存のA320の後継機として、新型エンジンを採用したA320neoを導入。最大5機をリース導入し、初号機を1月に受領予定だったが、ロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、サプライチェーンが世界的に混乱しているため、エアバス側で納入遅延が生じている。
運航スケジュール
7G86 北九州(16:30)→羽田(18:10)
7G87 羽田(18:50)→北九州(20:30)
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