エアバス, 機体, 解説・コラム — 2023年6月12日 19:50 JST

エアバス、パリ航空ショーで”もっとも小さな機体”予告?

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 エアバスは現地時間6月12日、19日に開幕する「第54回パリ航空ショー」で、“もっとも小さなエアバス機”の発表を予告するようなイラストとメッセージを自社のTwitterアカウントに投稿した。

パリ航空ショーで”もっとも小さな機体”の登場を予告するようなエアバスのTwitterの投稿

 投稿によると「エアバス機の中でもっとも小さな機体ですが、このクラスではもっとも大きく明るい客室を備えています! より広い通路、パノラマウインドウ、広々としたオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)を備えています。パリ航空ショーに登場するのは誰だかわかりますか?」と、右主翼に取り付けられたジェットエンジンがチラリと見えるイラストとともに、問いかけている。完全な新型機なのか、既存機の発展型なのかなどの詳細は不明だ。

 エアバスは、カナダのボンバルディアから小型旅客機「Cシリーズ」を2018年に買収し、A220に名称変更した。部品を9割以上共通化したA220-100(旧CS100)とA220-300(CS300)の2機種で構成され、メーカー標準座席数はA220-100が最大1クラス135席、2クラス100-120席、中胴が3.7メートル長いA220-300は最大1区ラス160席、2クラス120-150席と、エアバスの旅客機の中でもっとも小さい。A220がラインナップに加わる前は、A320ファミリーのA318(1クラス最大132席)がもっとも小さなエアバス機だった。

Cシリーズから改称しトゥールーズでお披露目されたA220-300=18年7月10日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 現在はエアバスと伊レオナルド(旧アレニア・アエルマッキ)の合弁であるATR社が製造する100席未満のターボプロップ機を除くと、A220-100が最小で、A220-300がこれに次ぐ。現行のA320neoファミリーでもっとも小さい機体はA319neoで、1クラス最大160席、2クラス120-150席となる。

 また、旅客機メーカー世界3位で、100席前後のリージョナルジェット世界最大手であるブラジルのエンブラエルは、次世代リージョナルジェット機「E2シリーズ」を開発。1クラス構成の標準座席数は、もっとも小さく開発中のE175-E2が88-90席、最初に開発されたE190-E2が106-114席、シリーズ最大のE195-E2が132-146席となっている。

 パリ航空ショーは世界最大規模の国際航空宇宙見本市。エアバスはどのような発表をするのだろうか。


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