日本航空(JAL/JL、9201)と木製家具メーカーのカリモク家具(愛知・東浦町)は6月8日、退役したボーイング777型機の部品を再利用したアップサイクル(作り替え)品を展示するイベントを開催すると発表した。7組のデザイナーが考案したインテリア用品を、14日から16日まで東京ビッグサイトで開催される「インテリア ライフスタイル 2023」で発表・展示する。
JALグループは退役した777をリサイクルやアップサイクルし、廃棄物の削減を進めている。今回のイベント「Upcycling Airplanes JAL | Karimoku」では777の部品を再利用し、デザイナーが木と組み合わせたインテリア用品を考案。カリモク家具が製作を手掛けた。
出品するのは、金属製の点検ハッチに木製の脚を取り付けたサイドテーブルや、機体外側窓を座面に用いたスツールなど。777をアップサイクルした家具を展示する。時間は午前10時から午後6時まで、最終日の6月16日は午後4時30分まで。会場は東京ビッグサイト西1・2ホールのブースNo.R018。入場は無料だが、事前予約が必要となる。
JALグループの整備会社であるJALエンジニアリング(JALEC)は、機体から取り下ろした廃材や部品などを再活用し、別の製品にアップサイクルする取り組みを進めている。これまで、ライフベストから製作したポーチやサコッシュや、シートカバーから製作したカバンやペンケース、バゲージタグなどを手掛けた。
また、東京ディズニーリゾートに近い東京ベイ東急ホテル(千葉・浦安市)の1室で、シートやパネルなど退役機材の部材を再活用。コンセプトルーム「ウイングルーム」とし、視覚や聴覚、味覚など、空の旅を「五感」で体験できる客室を提供している。
関連リンク
日本航空
JALエンジニアリング
カリモク家具
インテリア ライフスタイル 2023
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