スターフライヤー(SFJ/7G、9206)が初夏に就航を計画している新機材エアバスA320neoの初号機(テストレジF-WWIU、登録記号JA28MC)が、仏トゥールーズでこのほど初飛行した。
同社のA320neoは、乗客から要望が多かったWi-Fiによる機内インターネット接続サービスを無料で提供。客室はエアバスの新内装「エアスペース」を日本の単通路機で初導入し、大型化した手荷物収納棚やLED照明、新しい窓の日よけ、抗菌仕様などを採用する。これまで5つのキャリーバッグを収納できた手荷物収納棚は、エアスペースにより最大8つ収納できるようになる。
2種類あるエンジンは、当紙が2022年4月に報じた通りCFMインターナショナル製「LEAP-1A」を選定。一方、シートについては今後発表する。スターフライヤーは2006年3月の就航時から全席に個人用モニターを導入しているが、A320neoでは廃止し、無料ネット接続サービスに置き換える。
スターフライヤーは既存のA320の後継機として、新型エンジンを採用したA320neoを導入。最大5機をリース導入し、初号機を今年1月に受領予定だったが、ロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、サプライチェーンが世界的に混乱しているため、エアバス側で納入遅延が生じている。
スターフライヤーによると、本社を置く北九州空港までのデリバリーフライトの様子なども、特設サイトで配信を予定しているという。
関連リンク
A320neo特設ページ(スターフライヤー)
スターフライヤー
Airbus
スターフライヤーのA320neo
・スターフライヤー、A320neoで無料Wi-Fiサービス 初夏就航へティザーサイト開設(23年3月16日)
・スターフライヤー、A320neoエンジンにLEAP-1A選定 23年受領開始(22年4月21日)
・スターフライヤーのA320neo、23年1月に初号機 機内Wi-Fi搭載、モニター廃止(21年6月29日)
・スターフライヤー、A320neo導入へ 23年から最大5機(20年11月4日)
国内航空会社のA320neo
・国内初採用エンジンLEAP 写真特集・ピーチA320neo初号機(20年10月24日)
・大型機並み装備のビジネスクラス 写真特集・ANA A320neo初号機就航(1)(16年12月27日)
エアスペース
・A320neoでフルフラット実現 伸びる航続距離に新需要、エアバス新内装「Airspace」(18年4月15日)