エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2023年6月3日 13:52 JST

ANA、ピカチュウジェットお披露目　CAは専用エプロン

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　全日本空輸（ANA/NH）は6月3日、特別塗装機「ピカチュウジェットNH」（ボーイング787-9型機、登録記号JA894A）のお披露目イベントを、羽田空港の格納庫で開催した。翌4日から国際線に投入し、羽田－バンコク線に就航させる。

＊初便の記事はこちら。

羽田空港の格納庫で公開したANAのピカチュウジェットNH＝23年6月3日 PHOTO: Kiyoshi OTA/Aviation Wire

　「ピカチュウジェットNH」はポケモン（東京・六本木）が展開する「そらとぶピカチュウプロジェクト」にANAグループが参画し、787-9にピカチュウなどをデザインする。ANAがピカチュウを描いた機体を運航するのは7年ぶりで、約5年間運航する。

　デザインコンセプトは、リザードン、ラティアス、ラティオス、ビビヨンなど空を飛ぶポケモンたちが世界中から集まり、そらとぶピカチュウと一緒に、みんなで希望の光へと進んでいる様子が描かれるという。レックウザを大きくデザインし、エンジンの内側にもポケモンを描く。

　塗装作業は台北で進め、およそ20日間で終了。お披露目前日の2日に、大荒れの天候となった羽田へ“帰国”した。羽田到着時にはANAのSNSでライブ配信を予定していたが、中止となった。

　機内では客室乗務員が青とピンクのエプロンを着用。いずれもオリジナルデザインで、人気キャラクター「ピカチュウ」をあしらった。カクテルナプキンや紙コップ、ヘッドレストカバーもオリジナルのものを用意する。乗客には木札とステッカー、搭乗証明書の3点を記念品としてプレゼントする。

ピカチュウジェットNHの機内で提供するオリジナルデザインのエプロンを着用するANAの客室乗務員＝23年6月3日 PHOTO: Kiyoshi OTA/Aviation Wire

　お披露目イベントには応募した約2000人の中から抽選で100人を招待。参加者は羽田空港近くの総合訓練施設「ANA Blue Base（ABB、ANAブルーベース）」の見学後、格納庫で機体を見学した。

　ANAグループは、そらとぶピカチュウプロジェクトへの参画5社目となる。同プロジェクトではスカイマーク（SKY/BC、9204）が2機が運航中のほか、シンガポール航空（SIA/SQ）系LCCのスクート（TGW/TR）が2022年9月から、台湾のチャイナエアライン（中華航空、CAL/CI）が10月から、韓国のLCCティーウェイ航空（TWB/TW）が12月から、それぞれ1機ずつ定期便で運航している。海外3社のピカチュウジェットは、日本路線にも投入している。

　ANAでは、ポケモンをデザインした機体を以前運航していた。1998年7月に導入した「ANAポケモンジェット」は、747-400Dや777-300、767-300など計6機に特別塗装を施し、ピカチュウを大きくデザインした「ピカチュウジャンボ」（747-400D、JA8957）と「ピース★ジェット」（777-300、JA754A）、機体下部に花柄が描かれた「お花ジャンボ」（747-400D、JA8956）などを運航した。

　3機の中でもっとも早くラストフライトを迎えたのは、2012年11月30日のお花ジャンボ、2013年9月30日のピカチュウジャンボと続いた。ピース★ジェットは2016年4月15日までの運航予定だったが、熊本地震の影響による機材繰りで同機を不定期に投入した後、通常塗装に戻った。

＊写真は11枚。

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