エア・カナダ、機内で無料テキストメッセージ　動画視聴も視野

　エア・カナダ（ACA/AC）とカナダ最大の通信会社ベルは、Wi-Fi機器によるインターネット接続サービスに対応した機体で、テキストメッセージを無料で送受信できるサービスを5月から始めた。エア・カナダのマイル制度「アエロプラン」の会員向けで、今後はすべての乗客を対象に、動画視聴にも対応した無料インターネット接続サービスを提供する目標を掲げている。

都内で無料テキストメッセージサービスを説明するエア・カナダのナスー副社長＝23年5月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　今回の無料テキストメッセージサービスは、現地時間5月15日から開始。エア・カナダ本体のほか、観光路線を主体とするエア・カナダ ルージュ（ROU/RV）、地域路線を担うエア・カナダ エクスプレスを含むすべてのWi-Fi対応機材でサービスを提供している。対象アプリはiMessage、LINE、Facebook Messenger、WhatsApp、Viber、Messages by Googleなどで、テキストベースのメッセージを無料で送受信できるが、SMSは利用できない。

　対象機器はスマートフォンやタブレット、ノートパソコンで、乗客は複数の端末を切り替えて利用できる。

　アエロプラン会員のほか、ユナイテッド航空（UAL/UA）やルフトハンザ ドイツ航空（DLH/LH）など提携航空会社のマイル会員も、エア・カナダの予約に会員番号がひも付いている場合は利用できる。

　今回の無料テキストメッセージサービスに先駆け、2022年11月からルージュのビジネスクラスで動画視聴にも対応した無料Wi-Fiサービスを提供。来日したエア・カナダのマーク・ナスー副社長は「今後3年でテキスト以外もすべて無料のWi-Fiサービスを提供したい」と語った。

　エア・カナダは機内インターネット接続サービスのほか、ラウンジや機内食についても見直しを進めており、ナスー氏は「訪日客が増えているが、日本の旅行会社と協力して旅行需要を伸ばしていきたい。日本市場に強いコミットメントを持っている」と述べた。

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