海上保安庁は5月19日、遠隔操縦無人機「SeaGuardian(シーガーディアン)」の3機運用を5日から始めたと発表した。3機体制になったことで、24時間365日の海洋監視が可能になった。
海保はシーガーディアンの運用を2022年10月19日に開始。海上自衛隊の八戸航空基地に、シーガーディアンを遠隔操縦するオペレーションセンターを設けた。海難事故の対応や行方不明者の捜索、不振船舶の監視、災害対応などにあたる。
シーガーディアンは米GA-ASI(ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ)製で、逆合成開口レーダー(ISAR)イメージングモードを備えたマルチモード海洋表面探査レーダー、AIS(自動船舶識別装置)情報の受信機、光学カメラと赤外線カメラを搭載した高精細のフルモーションビデオセンサーなどで構成。これらのセンサー技術を活用することで、数千平方海里上の船舶情報をリアルタイムで検出・識別できる。
GA-ASIは米空軍のMQ-1「プレデター」などの無人航空機(UAV)や関連システムを設計・製造している。
関連リンク
海上保安庁
・GA-ASI、海保向け無人機SeaGuardianの飛行実証 9月に青森で(20年7月8日)