エアライン, 企業 — 2023年5月17日 18:21 JST

ピーチ、“旅する”リモートワーク9割が満足 多様な働き方、実証実験で模索

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は5月17日、社員を対象に展開した定額制回遊型住み替えサービス「TsugiTsugi(ツギツギ)」の実証実験の結果を発表した。ピーチが2022年12月に導入したフルリモート勤務制度に関連し、“全国で旅するように働く”新しい働き方の定着を狙った取り組みで、参加者の9割近くが満足度を示した。

東急の定額制回遊型住み替えサービス「TsugiTsugi」を活用した実証実験の結果を公表したピーチ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 「TsugiTsugi」は東急(9005)が提供している定額制回遊型住み替えサービスで、帰る場所を旅するように次々と巡る暮らし方をコンセプトに、2021年4月にスタート。ピーチは2022年9月にTsugiTsugiと提携した。

 実証実験は1月9日から3月31日まで展開。ピーチと東急のほか日本経済新聞社を含めた3社の社員100人が参加し、「TsugiTsugi」を利用して月に5泊の平日旅をしながら勤務した。実証実験後にアンケートし、有効回答は91件だった。

 サービスへは、回答者数の89.0%が満足度を示した。このうち62.6%が「満足した」、26.4%が「やや満足した」とし、自由な環境で仕事ができることを高く評価。「業務の生産性が高まった」「アイデアの創発につながった」「働き方の有効性を実感できて満足した」などの声があったという。

 このほか、職場や自宅での勤務とは異なり、ホテルやリゾート地でのリモートワークで地域の文化や課題などに気付くことがあった、という意見もあった。

 ピーチは今回の実証実験を通じ、社員の多様な働き方へのニーズを探るほか、移動の促進による交流人口や関係人口の拡大を目指したい考え。また、場所にとらわれない新たな働き方の実現も目指していく。

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ピーチ・アビエーション
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