日本で「空飛ぶクルマ」と呼ばれるeVTOL(電動垂直離着陸機)や、物流ドローンを開発するSkyDrive(スカイドライブ)は5月12日、同社初の商用eVTOL「SD-05」が、世界三大デザイン賞の一つであるドイツの「iFデザインアワード2023」を受賞したと発表した。SkyDriveは2025年に開催される大阪・関西万博の運航事業者の1社に選ばれており、会場での運航実現を目指している。
SD-05は、パイロット1人と乗客1人の計2人乗りの小型機で、最大巡航速度は約100キロ、実運用航続距離は5-10キロとなる見込みで、駆動方式は12基のモーター・プロペラ。2025年に開かれる大阪万博での運航を計画しており、都市部の渋滞解消や過疎地での交通手段の確保、救急医療など、さまざまな個人のニーズに応えることを目指している。SkyDriveの福澤知浩CEOは「世界で最も軽量コンパクトなサイズ」と説明している。
同社によると、今回の受賞では、コンセプトの「The most accessible Flying Car」と、競合と一線を画す個性的でエレガントなデザインが評価されたという。
iFデザインアワードは、工業デザインの振興を目的に1953年に設立された国際的なデザイン賞のひとつ。世界のトップクラスのデザイナーや企業のデザイン責任者など専門家133人が審査にあたった。
SkyDriveは2018年7月設立。有人試験機SD-03が2020年8月25日に公開有人飛行試験に成功している。
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