エアライン, ボーイング, 企業, 機体, 空港 — 2023年5月2日 11:43 JST

ANA、5月の広島全便CO2排出ゼロ G7開催でINPEX・出光と連携

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 INPEX(1605、旧・国際石油開発帝石)と出光興産(5019)、全日本空輸(ANA/NH)の3社は5月1日、G7広島サミットの開催に合わせてジェット燃料のサプライチェーン全体を脱炭素化する取り組みを始めた。カーボンクレジットを調達するもので、ANAが5月中に運航する広島空港発着の全便を対象に、CO2(二酸化炭素)排出量実質ゼロのフライトを実現する。

カーボンニュートラル化されたジェット燃料を給油したANAの羽田発広島行きNH677便の出発前に横断幕を手に撮影に応じる(左から)INPEX原油営業ユニットの四ノ宮朋弥ジェネラルマネージャー、出光興産販売部の渡辺一彦次長、ANA調達部の村主典陽部長=23年5月1日 PHOTO: Yoshikazu TSUNO/Aviation Wire

 今回の取り組みでは、INPEXがアラブ首長国連邦アブダビ首長国で生産する自社権益マーバン原油を出荷し、出光興産が自社製油所でジェット燃料を精製。INPEXと出光興産がカーボンクレジットを調達し、ジェット燃料のサプライチェーン全体で排出されるCO2全量をゼロ化して、出光興産がカーボンニュートラル化されたジェット燃料をANAに供給する。

 ANAは、1日から31日までに運航する広島発着の全便を対象に、フライトのCO2排出量を実質ゼロにする。ANA調達部の村主典陽部長は「1カ月という短い間だが、今後も継続的に3社で協力していきたい」と抱負を述べた。

 今回の取り組みでは、ソコテック・サーティフィケーション・ジャパンによる第三者認証を取得し、信頼性を高めた。

 今年のG7サミット(主要7カ国首脳会議)は、19日から21日まで広島で開催される。

カーボンニュートラル化されたジェット燃料を給油したANAの羽田発広島行きNH677便を見送るINPEX、出光、ANAの関係者=23年5月1日 PHOTO: Yoshikazu TSUNO/Aviation Wire

カーボンニュートラル化されたジェット燃料を給油中のANAの羽田発広島行きNH677便=23年5月1日 PHOTO: Yoshikazu TSUNO/Aviation Wire

カーボンニュートラル化されたジェット燃料を給油中のANAの羽田発広島行きNH677便=23年5月1日 PHOTO: Yoshikazu TSUNO/Aviation Wire

カーボンニュートラル化されたジェット燃料を給油中のANAの羽田発広島行きNH677便=23年5月1日 PHOTO: Yoshikazu TSUNO/Aviation Wire

カーボンニュートラル化されたジェット燃料を給油したANAの羽田発広島行きNH677便の出発前に取り組みを説明する(左から)INPEX原油営業ユニットの四ノ宮朋弥ジェネラルマネージャー、出光興産販売部の渡辺一彦次長、ANA調達部の村主典陽部長=23年5月1日 PHOTO: Yoshikazu TSUNO/Aviation Wire

カーボンニュートラル化されたジェット燃料を給油したANAの羽田発広島行きNH677便を見送るINPEX、出光、ANAの関係者=23年5月1日 PHOTO: Yoshikazu TSUNO/Aviation Wire

カーボンニュートラル化されたジェット燃料を給油したANAの羽田発広島行きNH677便を見送るINPEX、出光、ANAの関係者=23年5月1日 PHOTO: Yoshikazu TSUNO/Aviation Wire

羽田空港を離陸するカーボンニュートラル化されたジェット燃料を給油したANAの広島行きNH677便=23年5月1日 PHOTO: Yoshikazu TSUNO/Aviation Wire

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