ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の搭乗者数が4月24日、就航11年で累計5000万人を突破した。対象便の那覇発関西行きMM212便(エアバスA320neo、登録記号JA201P、1クラス188席)の乗客185人(幼児3人含む)には、関西空港で地元の泉州タオルが記念品として手渡され、5000万人目の乗客には5万円分のピーチポイントがプレゼントされた。
国内初のLCC(低コスト航空会社)であるピーチは、11年前の2012年3月1日に関空を拠点に就航。3機のA320ceo(従来型A320、1クラス180席)で、関西ー札幌(新千歳)線と福岡線の2路線でスタートした。
就航から約9カ月後の2012年11月29日に搭乗者数100万人を達成。1000万人は2015年8月6日に就航から3年5カ月で達した。その後、2017年8月に2000万人、2019年6月に3000万人、2021年12月に4000万人に到達し、5000万人は就航日を含めて数えると4072日、11年1カ月と24日で迎えた。
現在は関西、成田、新千歳、仙台、中部、福岡、那覇の7空港を拠点に、国内線28路線、国際線9路線の計37路線を運航。機材はA320ceoが19機、A320neoが10機、A321LR(1クラス218席)が3機の計32機となっている。
パイロット第1号の採用など、就航前の準備から携わってきたピーチの那波俊之経営企画室長は「2020年からの3年間は大変厳しい時期もあったが、昨年には初めての中距離国際線である関西-バンコク線も就航できた。大変多くの方に支えていただき、運航を継続できた」と感謝の言葉を述べた。
5000万人目の乗客となった兵庫県在住の男性(61)は「就航2年目から40回くらい乗っている。まさか5000万人目になるとは思わなかった」と話し、今後は関西発では唯一乗ったことがないという新潟線に乗ってみたいという。
ピーチは5月11日から関西-上海(浦東)線、12日から羽田-上海線を再開するなど、インバウンド(訪日客)により急回復している国際線の運航規模がコロナ前に戻りつつある。5000万人突破を記念し、27日までセールを実施。国内線27路線、国際線10路線が対象で、搭乗期間は国内線が5月9日から10月28日、国際線が5月8日から10月28日まで。
*写真は12枚。
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