国土交通省航空局(JCAB)は3月29日、英ブリストルに本社を置くバーティカルエアロスペース(Vertical Aerospace、VA)が開発を進める「空飛ぶクルマ」と呼ばれるeVTOL(電動垂直離着陸機)について、同社からの型式証明(TC)申請を受理したと発表した。eVTOLの申請受理は4件目で、2025年に開催される大阪・関西万博で参画する運航事業4グループの機体が出そろった。
VAが開発中のeVTOL「VX4」は主翼の前部に4つ、後部に4つ、計8つの電動推進ユニットを搭載。全長13メートル、全幅15メートル、全高4メートルで、乗客4人とパイロット1人の計5人まで搭乗できる。航続距離は約160キロ、巡航速度は時速240キロ。2025年の納入を目指し、開発を進めている。JCABは開発の進展に合わせ、英国のCAA(民間航空局)と連携し審査を進める。
JCABがeVTOLのTC申請を受理するのは、今回が4件目。1件目は2021年10月29日付で、SkyDrive(スカイドライブ、愛知・豊田市)からの申請を受理した。2件目以降は海外社からの申請で、2022年10月18日に米Joby Aviation(ジョビー・アビエーション)から、今年2月21日に独Volocopter(ヴォロコプター)から、それぞれ受理している。
VX4は、国内では丸紅(8002)が25機分の購入予約権を取得した。
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