エアライン, ボーイング, 機体 — 2023年3月26日 09:43 JST

ANA、ピカチュウジェットNHを6月就航 7年ぶり復活、787で国際線5年間

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 全日本空輸(ANA/NH)とポケモン(東京・六本木)は3月26日、特別塗装機「ピカチュウジェットNH」を6月4日に国際線へ就航させると発表した。ポケモンが展開する「そらとぶピカチュウプロジェクト」にANAグループが参画し、ボーイング787-9型機(登録記号JA894A)に人気キャラクター「ピカチュウ」などをデザインする。ANAがピカチュウを描いた機体を運航するのは7年ぶりで、約5年間運航する。

ANAとポケモンが発表したピカチュウジェットNHのイメージ(ANA提供)

 同機を運航するほか、オリジナルグッズ販売や機内エンターテインメントなどの特別企画を順次展開していく予定で、機内のデザインや搭乗記念品などは後日発表するという。

 デザインコンセプトは、リザードン、ラティアス、ラティオス、ビビヨンなど空を飛ぶポケモンたちが世界中から集まり、そらとぶピカチュウと一緒に、みんなで希望の光へと進んでいる様子が描かれるという。レックウザを大きくデザインし、エンジンの内側にもポケモンを描く。

 運航路線は就航初日の6月4日から夏ダイヤ最終日の10月28日については、羽田-バンコク(NH847/850/849/848)、羽田-シンガポール(NH841/844/843/842)、羽田-ジャカルタ(NH855/856)、羽田-マニラ(NH869/870)、羽田-ホーチミンシティ(NH891/892)、羽田-デリー(NH837/838)、羽田-シドニー(NH879/880/889/890)、羽田-バンクーバー(NH116/115)、羽田-ホノルル(NH186/185)の9路線が「投入される可能性がある路線」で、運航便は当日まで決定しないという。

 ANAでは、ポケモンをデザインした機体を以前運航していた。1998年7月に導入した「ANAポケモンジェット」は、747-400Dや777-300、767-300など計6機に特別塗装を施し、ピカチュウを大きくデザインした「ピカチュウジャンボ」(747-400D、JA8957)と「ピース★ジェット」(777-300、JA754A)、機体下部に花柄が描かれた「お花ジャンボ」(747-400D、JA8956)などを運航した。

 3機の中でもっとも早くラストフライトを迎えたのは、2012年11月30日のお花ジャンボ、2013年9月30日のピカチュウジャンボと続いた。ピース★ジェットは2016年4月15日までの運航予定だったが、熊本地震の影響による機材繰りで同機を不定期に投入した後、通常塗装に戻った。

ANAとポケモンが発表したピカチュウジェットNHのイメージ(ANA提供)

ANAとポケモンが発表したピカチュウジェットNHのイメージ(ANA提供)

関連リンク
全日本空輸

ANAのポケモン「ピースジェット」、4年9カ月運航 通常塗装に(16年4月15日)
ANAのピカチュウジャンボ、ラストは虹が彩る(13年9月30日)
全日空、お花ジャンボのラストフライト(12年11月30日)