ボーイングは現地時間3月17日(日本時間18日)、米陸軍と海外向けに戦闘ヘリコプターAH-64E「アパッチ」を184機製造すると発表した。豪州向けの初期生産分も含まれる。
今回製造する184機は、130機が米陸軍向けでうち15機がオプション発注、残り54機はFMS(対外有償軍事援助)による同盟国への引き渡し分で、豪州は18番目のアパッチ導入国となる。今回の契約は、米陸軍のアパッチが500万飛行時間を突破したことに伴うものだという。
E型は当初AH-64D Block IIIと呼ばれていたもので、2012年にAH-64E「アパッチ・ガーディアン」に改称。艦船の検出と識別にも対応した火器管制レーダーなどシステムのアップグレードが行われ、複合材を使ったメインローターブレードなどを採用することで、攻撃力を向上させただけでなく生存性や保守性、同盟国との相互運用性などを高めた。
ボーイングによると、アパッチは1984年からこれまでに2600機以上が米陸軍や海外の軍に引き渡されており、世界で1275機以上運用されている。
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AH-64 APACHE
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