新潟空港を拠点に就航を目指す「TOKI AIR(トキエア)」は3月17日、那覇空港に駐機していた仏ATR製ATR72-600型機の2号機(登録記号JA02QQ)を新潟空港へフェリーすると発表した。同機が新潟空港に姿を見せるのは初めて。
同社によると、那覇空港を17日午前11時に出発し、奄美大島、種子島、足摺岬、高知、高松、金沢上空を飛行し、新潟空港には午後2時40分ごろの到着予定だという。2号機は客室前方を貨物室に変更できるオプション「カーゴフレックス(Cargo Flex)」を同社で初採用した機体となる。
2号機は現地時間今年1月14日にフランスのトゥールーズを出発し、那覇には18日に到着した。同社の説明では新潟の天候を考慮したもので、雪の影響を避けて那覇で通関手続きと機体の登録を日本国籍へ変更した。国土交通省の航空機登録によると、所有は1月13日、登録は同月23日となっている。当初は1月に新潟へフェリーする計画だった。
トキエアが航空会社として事業を行うためには、国交省からAOC(航空運送事業の許可)を取得する必要があり、安全性や持続的な運航が可能かを規定や訓練体制などを基に審査される。同社は2022年11月30日に国交省の東京航空局(TCAB)へ申請した。
計画路線は、新潟-札幌(丘珠)、仙台、中部、神戸の4路線。年内の就航を計画しており、最初の就航地は丘珠、2路線目は仙台、その後に中部や神戸への就航を目指す。
初号機(JA01QQ)は2022年11月5日に新潟へ到着。その後、30日に新潟から那覇へフェリーされた。トキエアによると、2号機は定期便就航に向けた訓練に使用するという。
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