ボーイングは現地時間3月14日、サウジアラビアの新航空会社リヤド航空(Riyadh Air)が最大72機の787-9型機を発注すると発表した。国営のサウディア(前サウジアラビア航空、SVA/SV)による最大49機の発注見込みと合わせると、サウジアラビア全体で最大121機の発注となり、民間機としてはボーイング史上5番目の取引額になる見通し。
リヤド航空はサウジアラビアの公共投資基金(PIF)傘下で、首都リヤドを拠点に就航する計画。72機のうち確定発注が39機、オプションが33機となる見込み。
同日に787を最大49機発注する意向を表明したサウディアは、サウジアラビア第2の都市ジェッダのキング・アブドゥルアズィーズ国際空港を拠点としており、リヤドとジェッダを航空ハブとして整備する。
2社による787の発注は、サウジアラビアが自国を世界的な航空ハブに変貌させる戦略的計画の一環。2030年までに年間3億3000万人を運び、1億人の観光客を呼び込む目標を設けている。
関連リンク
Boeing
ボーイング・ジャパン
・国営サウディア、787を最大49機発注へ 航空ハブ戦略で(23年3月14日)
・ボーイング、787の納入再開へ FAAが承認(23年3月12日)