エアライン, 解説・コラム — 2023年3月10日 06:20 JST

AirJapanのCA制服、”結び”と”重ね”で日本らしさ表現

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　ANAホールディングス（ANAHD、9202）傘下のエアージャパン（AJX/NQ）が3月9日、2024年2月に成田空港から東南アジアへ就航予定の新ブランド「AirJapan」で客室乗務員が着用する制服などを発表した。制服はオンワード商事が手掛けるもので、男女兼用でジャケットは1種類、ボトムスはスカートとパンツの2種類を用意。靴は各自が用意した黒色の私物を履けるようにした。

AirJapanの客室乗務員用制服＝23年3月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　ブランドカラーの「藍色」と「曙色」を使い、デザインに「結び」と「重ね」を取り入れて日本らしさを表現。性別や年齢などに関係なく、客室乗務員が自由に着こなせるようにしたという。トップスは「藍白」と「濃藍」の2色でセンターにラインを入れ、パンツはワイドとスリムの2種類、スカートは1種類を用意した。

　制服プロジェクトには8人がかかわった。リーダーを務めるエアージャパンの経営企画部の横内麻央アシスタントマネジャーによると、メーカーは複数社の中から選定。藍白のトップスにはブルーのラインが入っているが、デザインを決める際にANAグループは考えていなかったという。

　客室乗務員は機内で10キロ歩くといい、ANAグループでは初めてスニーカーを認めた。革靴やパンプスなど、全体が黒い靴で会社として望ましい私物を履いて乗務する。

AirJapanの客室乗務員用制服＝23年3月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　エアージャパンは全日本空輸（ANA/NH）の国際線のうち、アジア・リゾート路線を担っており、ANAブランド便とAirJapanブランド便の両方を運航することになる。このため、客室乗務員もANAの制服と、今回発表したAirJapanの制服を乗務に応じて着用することになる。機材はANAが運航するボーイング787-8型機の客室を改修し、全6機を2025年度までにそろえる。

　エアージャパンの峯口秀喜社長によると、6機がそろった2025年度の時点でも、ANAブランド便の運航のほうが多い可能性が高いといい、2022年3月に発表した就航3年で黒字化の目標は変更せずに進める。

　オンワード商事はANAに制服を納入しており、2022年11月に販売を始めた航空機の座席のシートカバーから作った「ANA特製ルームシューズ」を共同開発している。