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日本航空（JAL/JL、9201）のマイルで参加できる格納庫見学「JAL工場見学SKY MUSEUM」に、機内食体験コースが3月5日から加わった。新設されたラウンジには大きな窓があり、誘導路を行き交う飛行機を見ながら国際線の機内食を楽しめるもので、初日の5日は39人が参加した。
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジ＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
—記事の概要—
・機体と同じ高さの眺めで機内食
・国際線と同時期にメニュー刷新
機体と同じ高さの眺めで機内食
JALの見学施設「SKY MUSEUM（スカイミュージアム）」は格納庫などで構成され、2021年に展示エリアを8年ぶりに全面リニューアル。しかし、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で休館が2年以上続き、2022年5月に見学を再開して、夏には高校生や大学生を対象とした客室乗務員の仕事体験プログラムも開いた。
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジからの眺め＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジ＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
今回新設した体験コースで機内食を食べる「ラウンジ」は、格納庫で働く整備士のロッカーとして使われていたスペースを活用。見晴らしが良いことから、ラウンジとして使えるよう整備士たちが壁を塗り直し、じゅうたんは退役が決まったボーイング777型機用に残っていた交換用の新品を転用した。
テーブルやイスは、木材を使ったものをスカイミュージアムで働く案内スタッフたちが選び、2席－4席－2席と実際の客室のようなレイアウトを取り入れた。777用のじゅうたんとともに、国際線のエコノミークラスで機内食を食べている雰囲気をツアー参加者に味わってもらえるようにしたという。
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジを紹介する西牟田さん＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
777用の余剰カーペットの新品を使ったJALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジ＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ラウンジの新設を担当したJAL総務本部ESG推進部社会貢献グループの吉田俊也マネジャーは「ここが飛行機と同じくらいの高さになるので、一番良かったです」と、どうしてもラウンジはこの場所にしたいと、社内で粘り強く交渉したという。
これまでにスカイミュージアムを見学した人の中には、機体などの写真を撮りたいという要望も多く、ラウンジは見晴らしの良い場所にこだわった。
同グループ所属の客室乗務員、西牟田智美さんも今回の企画に携わった。昨夏に開いた高校生や大学生向けの客室乗務員体験プログラムを発案したが、機内食体験コースはその頃から検討が始まったという。
機内食を提供するJRC（ジャルロイヤルケータリング）の工場は道路を挟んですぐそばにあり、スカイミュージアムの館内で機内食を提供できるかなど確認しながら、準備を進めた。
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジで参加者に機内食を提供するJRCの社員＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジからの眺め＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
国際線と同時期にメニュー刷新
機内食体験コースは、JALのマイル会員制度「JALマイレージバンク（JMB）」会員が対象。所要時間は2時間20分。機内食体験が約45分、の見学が約45分、格納庫見学が約50分となる。
JALスカイミュージアムのラウンジで提供される機内食の洋食メニュー＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムのラウンジで提供される機内食の和食メニュー＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
国際線プレミアムエコノミー/エコノミークラスの機内食「RED à table（レッドアターブル）」を機内と同時期、同メニューをスカイミュージアムで提供。このため、3カ月ごとにメニューが変わる。和食と洋食の2種類あり、開催日ごとに異なる。子供用機内食も選択でき、クマやキリン、ヒヨコなどをかたどったメインディッシュが登場する。
3月からのメインディッシュは、和食が「若鶏と蓮根のおこわ 柚子の香り」で、洋食が「ビーフシチューオムライス」となる。
JALスカイミュージアムのラウンジで提供されるチャイルドミールは提供時期の切り替えと同時にメインディッシュを変更する＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムのラウンジで提供されるクマのチャイルドミール＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
必要マイルは1人3000マイル。西牟田さんによると、羽田－札幌（新千歳）線を3往復するくらいでたまるマイルだという。「特典航空券に交換するには足りず、ショッピングでもたまるくらいのマイルを想定しています（吉田さん）と、フライトでマイルをためにくい人でも参加しやすくしたという。
ラウンジの席数は43席で、参加者数は1回40人前後になるようにしている。吉田さんによると、3月の予約状況は土日はほぼ埋まっており、後半は平日も埋まりつつあるといい、通常の見学コースと同じような傾向だという。
＊写真は26枚。
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジ＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジを紹介する西牟田さん＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
機内をイメージして2-4-2席配置としたJALスカイミュージアムの機内食体験コース用ラウンジ＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジ前を通過する777-200ER JA701J＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジ前を通過する777-200ER JA701J＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジから見た特別塗装機「JAL DREAM EXPRESS Disney100」＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジからの眺め＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジからの眺め＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジからの眺め＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジからの眺め＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムに新設された機内食体験コース用のラウンジからの眺め＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
東京五輪の聖火輸送機の模型などが展示されたJALスカイミュージアムのラウンジ＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムに展示された歴代制服＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムの格納庫見学＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALスカイミュージアムの格納庫見学＝23年3月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
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JAL工場見学 SKY MUSEUM
日本航空
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