ボーイングは現地時間3月2日、米陸軍の戦闘ヘリコプターAH-64「アパッチ」の飛行時間が500万飛行時間に達したと発表した。
500万飛行時間は、無着陸で20万8333日以上あるいは570年9カ月間飛行し続けたことに相当するといい、このうち130万時間は戦闘中に達成された。
AH-64は米ヒューズ(当時)が開発し、1975年9月30日に試作機YAH-64が初飛行。その後同社がマクドネル・ダグラス(現ボーイング)に買収され、現在はボーイングの製品となっている。最初のモデルAH-64Aは1983年9月30日にロールアウトし、1984年1月に米陸軍へ引き渡された。
これまでにA型が1997年までに937機、D型「アパッチ・ロングボウ」が1997年から2013年までに1000機以上、2011年10月から納入が始まった最新のE型は、500機目を2020年4月に引き渡している。
E型は当初AH-64D Block IIIと呼ばれていたもので、2012年にAH-64E「アパッチ・ガーディアン」に改称。艦船の検出と識別にも対応した火器管制レーダーなどシステムのアップグレードが行われ、複合材を使ったメインローターブレードなどを採用することで、攻撃力を向上させただけでなく生存性や保守性、同盟国との相互運用性などを高めた。ボーイングはE型をバージョン6.5にアップデートするほか、2022年10月にコンセプトモデル「モダナイズド・アパッチ」を発表している。
関連リンク
U.S. Army
AH-64 APACHE
・AH-64E、オランダ空軍に初納入 最新型アパッチ(22年10月27日)
・ボーイング、2500機目のAH-64納入 米陸軍向けE型(20年7月5日)