ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下の全日本空輸(ANA/NH)は3月1日、今年4月入社の新入社員から初任給を最大2万円引き上げると発表した。ANAグループは新経営ビジョン「ワクワクで満たされる世界を」を2月に策定しており、航空需要回復に向けて採用競争力を強化し、優秀な人材獲得を目指す。
今年4月入社の場合、最大の引き上げ幅となるのは大卒の「グローバルスタッフ職(総合職)事務・技術」で、現行の21万8557円を2万円引き上げ、23万8557円とする。ANAグループ各社でも引き上げを検討しているという。
2024年度は4年ぶりの採用となる客室乗務員の場合、大卒は19万4221円(職務調整手当3万円込み)で、2020年度実績の18万319円(同)から1万3902円引き上げる。
ANA本体では、2024年度入社の採用予定人数は客室乗務職の430人がもっとも多く、事務職60人、技術職65人、障がい者採用10人程度を予定し、自社養成パイロットの人数は未定。ANAグループ全体では34社約2700人を採用する見通し(関連記事)。
ANAHDは「社員みんながイキイキと働いて、ワクワクで満たされる世界を共に実現していきましょう」と、応募を呼びかけている。
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