ボーイングは現地時間2月23日、戦闘攻撃機F/A-18「スーパーホーネット」の製造を2025年後半に終了する見込みだと発表した。海外で受注を獲得できた場合は2027年まで延長される可能性があるという。
F/A-18の生産完了により、ボーイングは将来の軍用機開発などにリソースを割り当てる。一方、飛行時間を延長するスーパーホーネット向けの改修「SLM(Service Life Modification)」は2030年代後半まで継続し、海外向けの先進機能開発やアップグレードは数十年間続けるという。SLMを実施すると、飛行時間に基づく耐用年数が6500時間から7000時間に延びる。
オリジナルのF/A-18Aは1978年11月18日に初飛行し、F/A-18C/Dの発展型となるスーパーホーネットは1995年11月29日に初飛行。F/A-18Eが単座型、F/A-18Fが複座型となる。最新型のブロックIIIは、量産初号機が2021年9月にボーイングから米海軍へ引き渡された。
ボーイングは米海軍、オーストラリア、カナダ、フィンランド、クウェート、マレーシア、スペイン、スイスへ計2000機以上のホーネット、スーパーホーネット、電子戦機EA-18G「グラウラー」を引き渡している。
関連リンク
Boeing
ボーイング・ジャパン
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