ロッキード・マーチンは現地時間2月17日、米海軍のズムウォルト級ミサイル駆逐艦に通常即応攻撃(CPS)兵器システムを搭載する契約を締結したと発表した。米国初の海上での極超音速攻撃能力の獲得となるもので、初期契約は11億ドル(約1475億円)、すべてのオプションを行使した場合は20億ドル超の契約となる。
CPSは、マッハ5を超える極超音速のブースト・グライド兵器システム。主契約者のロッキード・マーチンが発射システム、武器制御、オールアップラウンド(AURs)を供給し、従契約者のノースロップ・グラマンやジェネラル・ダイナミクス・ミッション・システムズなどとともに2020年代半ばまでの開発を目指す。
今回の契約では、米陸軍の長距離極超音速兵器(LRHW)の試験、訓練、戦術的運用のためのAURとキャニスターも供給する。
2016年10月15日に1番艦ズムウォルト(DDG 1000)が就役したズムウォルト級は、ステルス性を持たせた最新鋭のミサイル駆逐艦で、満載排水量は1万5656トン。3隻建造する計画で、2番艦まで就役済み。兵装はAGS 155mm単装砲が2門、Mk44ブッシュマスターII 30mm機関砲が2門、Mk57 VLS(20セル)が4基。航空機は2機のMH-60Rまたは同機1機と3機のMQ-8を格納庫に収容できる。
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U.S. NAVY
Lockheed Martin
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