政府は2月13日、大地震が起きたトルコで活動する医療チームが必要とする資機材を運ぶため、政府専用機B-777を1機(80-1112)を現地へ派遣した。トルコ共和国国際緊急援助空輸隊として航空自衛隊千歳基地を13日午前に出発し、経由地の成田空港で資機材を積み込み、午後3時30分すぎに離陸した。
成田では医療用テントや手術台など約15トンを搭載。A滑走路(RWY34L)から離陸し、霞ヶ浦の手前で右旋回して太平洋に出た。
トルコの大地震は、現地時間6日午前4時17分(日本時間6日午前10時17分)ごろ発生。震源は南東部カフラマンマラシュ県付近で、UN OCHA(国際連合人道問題調整事務所)によると10日時点で死者1万2873人、負傷者6万3000人、被災者約1350万人、倒壊家屋6444戸と甚大な被害が出ている。
JICA(国際協力機構)の国際緊急援助隊は、10日に第1陣5人、12日に30人あまりが出発済み。JICAはドバイ倉庫分の緊急援助物資については、テントや毛布、スリーピングパッドをアンカラ経由で輸送する。
写真特集・政府専用機B-777
・日の丸掲げた乗降口も変わる(19年4月7日)
B-777
・空自、政府専用機にSAF使用 羽田からパリで(23年1月11日)
・政府専用機、岸田首相の欧州・北米歴訪で運航 9日から(23年1月6日)
・政府専用機、SAFを初使用 羽田からプノンペン(22年11月15日)
・政府専用機にトラブル 岸田首相は予備機で帰国(22年10月23日)
・政府専用機B-777、機材不具合で定時出発できず 予備機に乗り換え(21年6月10日)
・新政府専用機、初の任務運航 安倍首相が欧米歴訪(19年4月22日)
・次期政府専用機、千歳基地に到着 19年度の運用向け訓練本格化(18年8月17日)
・次期政府専用機、777-300ERに正式決定 ANAが整備教育(14年8月12日)
747-8やA350ではなくなぜ777-300ER?
・なぜ次期政府専用機は777-300ERが選ばれたのか(18年8月19日)