日本航空(JAL/JL、9201)と博報堂は、デジタルデータに一意性を持たせた「NFT(非代替性トークン)」を活用し、国内外のNFT購入者を地域の関係人口に変えていく「体験型NFT」の実証実験を、三重県鳥羽市と鹿児島県奄美市で2月から始める。
鳥羽市のNFTでは結婚30周年を祝う「真珠婚式」と宿泊などをセットにし、奄美市では「奄美黒糖焼酎」の樽の共同オーナーになる。販売開始はいずれも2月28日を予定しており、真珠婚式が100万円、焼酎樽が12万円となる。
鳥羽の場合は、真珠婚式と宿泊、料理、海女との交流、ミキモト真珠島で使えるジュエリー購入クーポンなどを提供。奄美では、オリジナルボトルを受け取るまでの3年間、オーナー樽の熟成具合の試飲に加えて毎年夏と冬にイベントを奄美で開催する。
NFTの製作は4M(東京・港区)が担い、同社が運営するウェブサイト「KOKYO NFT」で販売。KOKYO NFTは、地域ならではのモノやコトをテーマにした「体験型NFT」を手掛け、インバウンド(訪日客)などが地域との関係を長期的に構築することを目指す。
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