官公庁 — 2023年2月11日 12:55 JST

米空軍のF-22、アラスカ上空で”物体”撃墜 NSC「誰のものかわからない」大統領が命令

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 米国防総省は現地時間2月10日(日本時間11日)、空軍のF-22がアラスカ北部沿岸で、民間航空機の脅威となる「高高度物体」を撃墜したと発表した。バイデン大統領が撃墜を命令したという。

ペンタゴンで会見するライダー報道官=23年2月10日 PHOTO: Navy Petty Officer 2nd Class Alexander Kubitza

 同省報道官のパット・ライダー空軍准将は「物体は高度4万フィート(1万2192メートル)で飛行しており、民間飛行の安全に対する合理的な脅威をもたらした」と述べ、アラスカのエルメンドルフ統合基地から2機のF-22が飛び立ち、飛行物体に向けてAIM-9X「サイドワインダー」ミサイルを1発発射して撃墜した。

 NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)が前日9日に地上レーダーで物体を検知し、航空機を派遣したところ、パイロットが無人であることを確認した。高度4万-4万5000フィートを民間機が飛行することから、バイデン大統領が撃墜を命じた。

 ライダー報道官によると、飛行物体はアラスカ沿岸の海氷上に落下し、回収作業を開始。大きさは小型車程度で、4日にサウスカロライナ州沖で撃墜された中国の偵察気球とは似ても似つかない姿だという。「この物体については、能力、目的、出所などの説明も含め、現時点ではこれ以上の詳細はわからない」と述べるにとどめた。

 NSC(米国家安全保障会議)のカービー戦略広報調整官は同日、「我々はこれを“物体”と呼んでいる。それが今ある最高の説明だからだ。 国有か、企業所有か、個人所有か、誰のものかはわからない。 ただ、わからないのだ」と説明した。

 飛行物体の回収には、HC-130、HH-60、CH-47が参加しているという。

関連リンク
The White House
U.S. Department of Defense
U.S. Air Force

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