全日本空輸(ANA/NH)は2月9日、羽田空港第2ターミナルに4カ所ある保安検査場上部に設置していた大型デジタルサイネージ(電子看板)の運用を終えた。出発便の搭乗口や空席状況などを表示していたもので、今後は同社のモバイルアプリ「ANAアプリ」で情報提供するという。
*大型案内板を復活。記事はこちら。
左側の大型案内表示が最後まで残った羽田空港第2ターミナルのA保安検査場=23年2月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ANAによると、撤去対象となったAからD検査場の大型案内表示のうちCとDは2010年10月に、AとBは2012年12月に導入。羽田の案内表示のうち、出発階中央の左右にあるものや、小型モニターは残すという。2010年を起点とすると約12年4カ月の運用だった。
大型案内表示は4カ所の検査場に2枚ずつ設置していたが、9日は撤去が進んでおり、最後に残ったのはA検査場の左側だった。
ANAは2022年5月に、搭乗準備から機内までスマートフォンなどの携帯端末で完結する新サービスモデル「ANA SMART TRAVEL」を発表。今回撤去する案内表示のほか、51空港に437台設置している国内線用の自動チェックイン機は2023年度に廃止し、1年かけて全機を撤去する。
国内線で導入する乗客自身が予約時に手続きすることで、空港でのチェックインを省略する「スキップサービス」も3月31日で終了する。一方、オンラインでチェックインできない人向けに有人カウンターは全廃せず継続する。
大型案内表示撤去前の羽田空港第2ターミナルのA保安検査場=20年9月19日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
一方、第1ターミナルの日本航空(JAL/JL、9201)は今後も継続して使用。1タミにはAからCと、EからGの計6カ所の保安検査場があり、このうちJALはBとC、E、Fの4カ所を使用しているが、4カ所ある大型案内表示は4出発便の便名や時刻、行き先、搭乗口、到着地の天気などを案内しており、撤去の予定はない。
1タミの検査場Aを使うスターフライヤー(SFJ/7G、9206)、Gのスカイマーク(SKY/BC、9204)は検査場上部に大型案内表示は設置しておらず、出発便の情報などは検査場の入口付近に設置した小型のモニターで案内している。
*写真は13枚。
大型案内表示が最後まで残った羽田空港第2ターミナルのA保安検査場=23年2月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田空港第2ターミナルのA保安検査場で大型案内表示を確認する人=23年2月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
大型案内表示が最後まで残った羽田空港第2ターミナルのA保安検査場=23年2月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
大型案内表示が最後まで残った羽田空港第2ターミナルのA保安検査場=23年2月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
大型案内表示が最後まで残った羽田空港第2ターミナルのA保安検査場=23年2月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
大型案内表示が最後まで残った羽田空港第2ターミナルのA保安検査場=23年2月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
大型案内表示が撤去された羽田空港第2ターミナルのB保安検査場=23年2月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田空港第2ターミナルに設置された案内表示=23年2月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
運用を終えた羽田空港第2ターミナルのチェックイン機上に設置された大型案内表示=23年2月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
大型案内表示が撤去された羽田空港第2ターミナルのC保安検査場=23年2月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
大型案内表示が撤去された羽田空港第2ターミナルのD保安検査場=23年2月9日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関連リンク
全日本空輸
羽田空港
・ANA、羽田保安検査場の大型案内板復活(24年4月2日)
・羽田保安検査の大型案内、JALは廃止せず 4カ所継続使用(23年2月2日)
・ANA、羽田保安検査場の大型案内板2/9で撤去 アプリに集約(23年1月30日)