日本航空(JAL/JL、9201)は、羽田空港第1ターミナルの保安検査場上部に設置している大型案内表示について、廃止せず継続して使用する。大型案内表示を巡っては第2ターミナルで撤去が進んでおり、SNSなどでは2タミでの継続を求める声も見受けられる。また同じ1タミでも、航空会社によっては大型案内表示を導入していない社もある。1タミと2タミの現状を調べた。
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—記事の概要—
・1タミは大型案内なしの社も
・2タミは撤去進む
1タミは大型案内なしの社も
1タミにはAからCと、EからGの計6カ所の保安検査場があり、このうちJALはBとC、E、Fの4カ所を使用している。大型案内表示は4つすべてにあり、出発便の便名や時刻、行き先、搭乗口のほか、到着地の天気などを案内している。JALによると撤去の予定はなく、継続して使用するという。
両端にある1タミ保安検査場のうち、Aはスターフライヤー(SFJ/7G、9206)、Gはスカイマーク(SKY/BC、9204)専用の検査場となっている。
両検査場とも大型案内表示は設置しておらず、出発便の情報などは検査場の入口付近に設置した小型のモニターで案内している。
2タミは撤去進む
2タミを使用する全日本空輸(ANA/NH)は、保安検査場上部に設置する4つの大型デジタルサイネージ(電子看板)を2月9日に撤去する。今後は同社のモバイルアプリ「ANAアプリ」で情報提供するという。撤去はAからDまでの4カ所が対象で、出発階中央の左右にあるものや小型モニターは残す。
ANAによると、撤去対象となるAからD検査場の大型サイネージのうちCとDは2010年10月に、AとBは2012年12月に、それぞれ導入したという。このうちCとD、Bの右半分には、2月2日午後時点で白い布が張られていた。
ANAはサイネージ撤去情報を、1月30日にTwitterへ投稿。羽田の案内表示のうち、出発階中央の左右にあるものや小型モニターは残すとしているものの、ANAのTwitter公式アカウント対し、利用者からは「なくさないで」「撤去は困る」などの声が寄せられている。
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