ZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)は1月31日、米スペースXと同社が提供する衛星通信サービス「Starlink(スターリンク)」導入に向けた技術検証を進めると発表した。航空会社ではアジア初の試みで、機内インターネット通信の高速化を目指す。
ZIPAIRは日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する中長距離国際線LCCで、現在はボーイング787-8型機で機内インターネット接続サービスを無料で提供。JALからのリース機で、JALが運航していた時の通信システムを活用している。ZIPAIRによると、今後は地上と同様の通信速度を機内でも実現したいという。
スペースXはイーロン・マスク氏が設立し、同氏がCEO(最高経営責任者)を務めている。Starlinkは高速・低遅延が特徴で、地上ではリアルタイムでのビデオ会議やストリーミング、オンラインゲームなどに利用できていることから、ZIPAIRは機内サービスとしての導入に向けた検証を共同で進める。
特集・ZIPAIR西田社長に聞く中長距離LCCの勝ちどころ
(1)「この値段だったら」のお客様増える
(2)貨物だけで初便就航「考えたこともなかった」
(終)「エアラインの常識は世間の非常識」
22年度内に初の新造機
・ZIPAIR、23年は3都市就航視野 初の新造機受領で5機体制(22年12月12日)
・ZIPAIR、初の新造機787今年度内受領へ 5機体制に(22年11月7日)
ZIPAIR搭乗記・サーチャージなしで経費削減
前編 片道3万円でバンコクへ
後編 バンコクまでネット無料
番外編 フルフラットシートで片道10万円
機内の動画(YouTube Aviation Wireチャンネル)
・ZIPAIR 787-8 JA822J機内公開 フルフラットシートも
写真特集・ZIPAIR 787-8の機内
(1)フルフラット上級席ZIP Full-Flatは長時間も快適
(2)個人用モニターなし、タブレット置きと電源完備のレカロ製普通席
(3)LCC初のウォシュレット付きトイレ