全日本空輸(ANA/NH)は1月31日、エアバスA380型機を4月20日から毎日(週7往復)運航すると発表した。2020年3月以来約3年ぶりのデイリー運航となる。
成田-ホノルル線は、運航中のNH184/183便を3月1日に増便。現行の週5往復から月曜と火曜を追加し、週7往復(1日1往復)運航する。4月19日まではA380を火曜と金曜、日曜の週3往復に投入し、残りの週4往復をボーイング777-300ER型機で運航する。4月20日以降は週7往復すべてにA380を投入する。
また、成田-ホノルル線のうち運休中のNH182/181便を7月21日に再開。8月31日までの夏休み期間のうちA380を火曜と金曜、日曜の週3往復に投入し、残りの週4往復を777で運航する。9月1日以降は火曜と金曜、日曜の週3往復のみの運航で、いずれもA380を投入する。
777はファーストとビジネスにドア付きの個室タイプを備えた新仕様機(4クラス212席)の投入を計画する。新仕様機は機内の個人用モニターとしては世界初となる4K対応モニターを採用。座席数の内訳はファーストクラス「THE Suite」が8席、ビジネスクラス「THE Room」が64席、プレミアムエコノミーが24席、エコノミーが116席で、全クラスに電源コンセントと充電用USB端子を設けた。
新仕様機は夏ダイヤが始まる3月26日から投入し、25日までの冬ダイヤ期間は個室を備えない旧仕様機(4クラス212席:ファースト8席、ビジネス68席、プレミアムエコノミー24席、エコノミー112席)で運航する。
787-9で運航している羽田-ホノルル線と合わせて、夏休み期間は東京(成田・羽田)-ホノルル間を1日3往復運航する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、A380による定期便運航は2020年3月25日に成田へ到着したホノルル発NH181便を最後に途絶えていた。その後、2022年7月1日に週2往復で定期便投入を再開し、最大週5往復投入していたが、毎日運航するのは約3年ぶりとなる。
ANAのA380は成田-ホノルル線の専用機材で、座席数は4クラス520席。ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席で、アッパーデッキ(2階席)にファーストとビジネス、プレミアムエコノミーを設定し、メインデッキ(1階席)はすべてエコノミーとした。エコノミーは後方6列60席に日本の航空会社では初となるカウチシート「ANA COUCHii」を導入している。
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