ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)は現地時間1月29日、運航再開第1号となる総2階建ての超大型機エアバスA380型機(登録記号D-AIMK)を、フランクフルトから整備作業を実施するフィリピンのマニラへLH9922便としてフェリー(回航)した。今夏に商業運航へ復帰する見通し。
D-AIMKは「Dusseldorf(デュッセルドルフ)」と名づけられた機体で、2022年12月2日に長期保管先のスペイン東部テルエルからフランクフルトへ戻った。マニラにはグループの整備会社ルフトハンザ・テクニークの施設があり、復帰に向けた整備が行われる。
ルフトハンザは14機のA380を運航していたが、2020年春に6機を退役させて売却済み。残る8機をスペインとフランスで長期保管しており、これらを順次復帰させていく。
A380が復帰する背景として、新型コロナ後の旅客需要回復と、ボーイングが開発中の次世代大型機777Xの納入遅延などがあるとみられ、4クラス509席(ファースト8席、ビジネス78席、プレミアムエコノミー52席、エコノミー371席)のA380を再投入することで、提供座席数を確保する。
ルフトハンザは、777Xをローンチカスタマーの1社として777-9を20機確定発注済み。2022年5月9日には、777Xの貨物型「777-8 Freighter(フレーター)」を7機発注したが、旅客型の777-9の初受領は2年遅れの2025年になる見通し。また、同時に787-9を7機追加発注し、777-9の納入遅延に伴う輸送力不足を補う。
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