ボーイング, 企業, 官公庁, 機体 — 2023年1月13日 09:26 JST

政府専用機、ユーグレナ「サステオ」使用 国産SAFでCO2削減

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 ユーグレナ(2931)は、政府専用機B-777が1月9日に羽田空港からパリへ向かう際、同社が製造・販売する国産の代替航空燃料「SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)」である「サステオ」を供給した。

羽田空港でSAFを給油する政府専用機B-777(航空自衛隊提供)

羽田空港でSAFを給油する政府専用機B-777(航空自衛隊提供)

 政府専用機にSAFが使用されたのは今回で2回目。前回2022年11月の運航時も、国産SAFであるサステオが使われた。使用量は2回とも同じで、正副2機のB-777(80-1111、80-1112)に1回あたり計5キロリットル給油された。

 今回使用されたサステオは、原料に使用済み食用油と微細藻類ユーグレナから抽出されたユーグレナ油脂などを使用。従来の石油由来ジェット燃料と混合したもので、国際規格「ASTM D7566」に準拠している。燃料の燃焼段階ではCO2(二酸化炭素)を排出するが、使用済み食用油の原材料である植物とユーグレナは、ともに成長過程で光合成によりCO2を吸収するため、SAF使用時のCO2排出量が実質ゼロになることから、カーボンニュートラル(CO2排出量実質ゼロ)実現に貢献すると期待されている。

 ユーグレナは、2018年11月にバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントを竣工。2021年3月にバイオジェット燃料が完成した。サステオを使ったフライトは2021年6月に実現し、今回で12回目となった。

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