米フェデックスの航空貨物子会社フェデックス・エクスプレス(FDX/FX)は、旧マクドネル・ダグラスDC-10から改修したボーイングMD-10-30F貨物機を、2022年末で全機退役させたもようだ。フェデックスはMD-10Fをこれまでに82機保有していたが、最後に残ったのは8機だった。
航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」や現地報道によると、8機のMD-10Fは12月29日から31日までの間に運航を終えた。29日に運航を終えたのは登録記号N313FEとN319FE、N321FE、30日はN307FEとN318FE、31日はN306FEとN311FE、N316FE。このうちN318FEは30日に、N319FEは1月6日に、N316FEは9日にカリフォルニア州ビクタービルへフェリーされた。
MD-10は、DC-10のコックピットをMD-11の仕様に改修したもの。従来はパイロット2人と航空機関士1人による3人が必要だったが、MD-11と同じくパイロット2人で運航できるようになった。フェデックスは12月に、MD-10Fを会計年度末となる2023年5月31日までに退役させると発表していた。後継は767-300Fで、ペイロード(有償搭載量)は最大52.5トンとなる。
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フェデックス
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