米国防総省とロッキード・マーチン(LM)は現地時間12月30日(日本時間31日)、第5世代戦闘機F-35「ライトニングII」について米国外向けを含む最大398機を300億ドル(約3兆9334億円)で生産・納入する契約を締結した。第15ロットが145機、第16ロットが127機、オプションの第17ロットが最大126機で、ベルギー、フィンランド、ポーランドの各国向け初号機が含まれる。
第15-17ロットの機体には、Block 4(ブロック4)の能力を強化する最新ハードウェア「TR-3(テクニカルリフレッシュ3)」が初めて搭載される予定。TR-3には、より高い演算能力を持つ新しい統合コアプロセッサ、パノラミック・コックピット・ディスプレイ、強化されたメモリユニットが含まれる。
F-35は今年141機が引き渡され、これまでに894機が納入済み。148機を引き渡す計画だったが、現在も続いている一時的な飛行停止により、必要な飛行試験が行えなかったという。
また、今年はフィンランドとドイツ、スイスが、F-35を調達する重要なステップとして、米国と相手国の政府間協定である「LOA(Letters of Offer and Acceptance:提案受理書)」を締結した。30日に発表した最大398機の契約には、FMS(対外有償軍事援助)などによる輸出分も含まれる。
導入国は現在17カ国。これまでに1870人以上のパイロットと1万3500人以上の整備員が訓練を受け、F-35の累積飛行時間は60万2000時間を超えた。
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F-35 Lightning II
Lockheed Martin
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