東京ビッグサイトで10月2日、2年に一度の東京国際航空宇宙産業展2013(主催:東京都、東京ビッグサイト)が開幕した。4日まで。
会場には重工各社や部品メーカー、加工処理メーカー、自治体など、331社・団体が出展。3日間で延べ2万5000人の来場を見込む。初日の2日は8390人が訪れた。
富士重工業(7270)は、無人機研究システムの機体模型を初出展。ボーイング787型機の中央翼の模型などとともに展示していた。三菱重工業(7011)やMRJを手掛ける三菱航空機、川崎重工業(7012)、日本飛行機も、機体の模型や技術展示を行っていた。
天龍ホールディンングス傘下の天龍エアロコンポーネントは、民間機用エコノミークラスのシート「エルゴ(Ergo)」を展示。同じく傘下の天龍工業が新幹線やバスのシートの大半を供給していることから、エアロも民間航空機市場への再参入を目指す。ホールディンングス制移行前の旧天龍工業は、日本航空機製造YS-11型機などのシートを手掛けていた。
展示のシートはボーイング777型機などへの導入を念頭に置いたもので、シンガポールに拠点を置く航空機整備会社「STエアロスペース」と共同開発した。4月にドイツ・ハンブルクで開かれた「エアクラフト・インテリア・エキスポ」にも出展済みで、ノートパソコンが置ける広さのテーブル、リクライニング時の快適性を追求しているという。
また、パネルディスカッションも開催されており、2日はボーイングやエアバスの担当者らが今後の技術開発などの展望を語った。
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東京国際航空宇宙産業展2013