エアライン — 2022年12月21日 11:45 JST

JAL、成田から生鮮貨物を当日輸出 国内初のワンストップ物流2月開始

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 日本航空(JAL/JL、9201)とJALカーゴサービス(JCG)は12月21日、成田市公設地方卸売市場で生鮮航空貨物の取り扱いを2023年2月1日から始めると発表した。成田市場は千葉県成田市が運営する成田空港隣接の市場で、国内では初めて集荷から輸出手続き、航空貨物コンテナへの積み込みまでをワンストップで行えるようにする。香港などでは、収穫・水揚げ当日深夜に現地へ到着し、翌朝には海外市場に商品が並ぶ。

成田からの生鮮品輸出を強化するJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JCGが成田市場の高機能物流棟に入居し、温度調節機能を持つ市場内でワンストップ物流サービスを構築。収穫や水揚げ当日中の成田空港からの輸送機会が増え、市場と空輸の連携による高速・高鮮度輸送を提供することで、農水産物の輸出拡大につなげたいという。

 これまでの物流では、集荷した翌日に輸出手続きや検疫、通関を経て貨物コンテナに農水産品を積み込んでいた。成田から香港へ運ぶ場合、水揚げ翌日の深夜に現地へ到着していたが、新サービスでは当日深夜に着くことで、より鮮度の高い状態を維持できるようになる。

ワンストップ物流での高速・高鮮度輸送の一例(JALの資料から)

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